ドメスティック・バイオレンスで悩むあなたに[2]

どうしてDVは起こるのでしょうか

DVは、相手を支配し、コントロールしようとするための態度です

加害者は、あなたを自分の思い通りにしようとして様々な暴力をふるいます。あなたは、自分は無力だと思うようになり、恐怖を抱き、自分に対して絶望したり、あきらめたりして、今とは違う生活を想像できなくなってしまいます。

家庭では、女性は男性をたて男性の言うことを聞くものという考えが背景にあります。

DVの多くは、男性から女性にふるわれています。多くの場合において、男性は女性よりも経済的・身体的・社会的により強い立場にいます。そのような立場を当然と考え、またその権力を使って暴力をふるうのです。

どんなひどい暴力でも個人的なことだからと放置されてきました

どんなにひどい暴力があっても、家庭内のこと、個人どうしの関係には、他の人が立ち入るべきではないと考えられてきました。加害者も他の人が関わることを拒み、そのため、家庭は密室となり、暴力が放置されてきたのです。

DVには特有のサイクルがあります

爆発期→開放期→緊張期を繰り返します。

爆発期の後は激しい暴力はおさまります。加害者は被害者に謝ったり、もう二度と暴力をふるわないと約束したりします。態度が優しくなり、プレゼントを贈ったりすることもあります(開放期)。そのため被害者は、今度こそ相手が変わってくれるのではないかと期待をします。

しかししばらくすると、再び緊張感が増すようになり、暴力が繰り返され、そのサイクルは早くなります。

このサイクルが繰り返されると、被害者は、自分ではどうしようもないと、無力感を持つようになります。被害者は、加害者から逃げられない、離れられないと思うようになり、長い間加害者のもとにととまってしまうのです。

※このサイクルは、アメリカの心理学者レノア・ウォーカーが、多くのDV被害を受けた女性から聞き取りをした結果、明らかにした理論です。

子どもにどんな影響があるのでしょうか

子どもの性格、年齢、親との関係などによって影響の現れかたは異なり、同じきょうだいでも違った態度を示します。小さくてわからないように見えていても、気がついていないようであっても、心を痛めていない子どもはいません。そして、その影響は大きくなってもずっと長く続いています。

また、親が暴力の被害により心理的に打ちのめされていると、子どもを安全や安心の中で育てることが難しくなります。

心理的には…

DVは、家庭が安全な場所であるという基本的な感覚を子どもから奪います。

人格をつくっていく大切な時期に、さまざまな心理的ダメージを与え、その影響は長期にわたって続きます。

身体的には…

争っている両親の気をそらそうとしたり、仲裁しようとしたり、攻撃からかばおうとして、子どもが身体的被害を受けることがあります。

暴力の学習

自分の思い通りにするためには、脅したり暴力をふるってもよいというふうに学んでしまいます。

加害者(暴力をふるう人)の特徴

加害者は暴力を選んでいる

加害者は誰にでも暴力をふるうわけではなく、暴力をふるう相手を選んでいます。あなたをコントロールするために、暴力という手段を使うのです。

加害者は一部の特別な人ではありません

加害者は、職業、学歴、社会的地位、年収、年齢、民族などに関係なくいます。

暴力の内容も、それらとは一切関係ありません。

加害者に共通する行動パターンや性格傾向

  • あなたよりも優位にたとうとしてあなたを攻撃し、嫌な思いをさせる。
  • 家では暴力をふるいながら、外では温和で有能ないい人という二面性をもつ。
  • 嫉妬心や執着心が強く、相手を自分の所有物のように思っている。
  • 実は内面は不安定で劣等感が強い。
  • 自分の態度を「たいしたことない」と過小評価しがち。自分の暴力を相手のせいにする。

出典:「配偶者・恋人など親密な関係における暴力
ドメスティック・バイオレンス(DV)で悩むあなたに」
豊中市発行の冊子より抜粋~

ページの上へ戻る