男も女もみんなフェミニストでなきゃ


書籍名男も女もみんなフェミニストでなきゃ
著者チママンダ・ンゴズィ・
アディーチェ/著
出版
情報
河出書房新社 2017年
請求
記号
367.1ア

ビヨンセが「Flawless」の歌詞として取り入れ、
DiorがTシャツを作るなど、世界27か国で刊行され、
大きな話題となった1冊です。

著者の柔らかい語り口でジェンダー問題がわかりやすく語られています。

解説の中で、彼女は自分が生まれた「アフリカ大陸」に対するイメージについて
「紛争・飢餓・病気・援助」といったものが多く、
それだけではない部分を知ることも大切だと語っています。

私も、初めてネパールに行った時のことを思い出しました。
「途上国」「援助」という言葉だけでイメージしていたその国で、
貧しいながらも豊かな暮らしを目の当たりにし
「思っていた風景と全然違う!」とビックリしました。
自分の思い込みで価値観がガラリと変わった瞬間でした。

きっと知らず知らずに思い込んでしまっている、
知ったつもりになっていることはまだまだ沢山あると思います。

まずは「知る」ということ。

タイトルの『男も女もー』というところがいいですよね。
男も女も互いのことを知るということ、そこからがスタートです。

「昔と違って今は男女平等じゃないか」と思っている方にこそ、
ぜひ読んで欲しい一冊です。

(M.Y)