ロールモデル No.1 Y.Yさん

1988年生まれ。子ども1人(1歳)、母、弟と同居。豊中市在住。
勤務先:化粧品販売業(従業員数1,900人)、大阪市内の店舗勤務(従業員数16人)
雇用形態:契約社員(美容部員)
育児休業:満1歳まで取得(最長1年半取得可能)

ビューティーアドバイザーとして経験を積む

美容専門学校に1年間通い、そこでフェイシャルエステやネイル検定、色彩検定といった基本的な資格を取得した。卒業後、ビューティーアドバイザー(BA)として就職。化粧品の販売、接客に携わる。

しかし、1年で勤務先が閉じることになり、やむなく転職しなければならなくなった。BAとしての1年の経験が活きて、すぐに転職先が決まった。その転職先は学生時代に第一志望だった会社で、契約社員ではあるが結果的にステップアップできた形になった。会社では2カ月に1度の業績査定があり、段階が上がると準社員になれる制度がある。社員のスキルアップにも力を入れており、メイクスキルを上げる機会や資格制度の仕組みもある。しばらくはメイクの社内資格をめざして技術を磨いていきたい。

シングルマザーになり将来設計を見直す

シフト勤務制なので、妊娠中も帰りが22時になる日もあったが、臨月に入るまで仕事をしていた。出産後、離婚してシングルマザーとなった。現在は、(単身赴任中の父親を除いて)実家でパート勤務の母親、弟と一緒に同居している。まだ学生の弟は、子どものお風呂係をしてくれる等、家族それぞれが役割を担って育児に積極的に協力してくれるのでとても助かっている。出産や子育てに関する情報収集は、経験から市役所が一番だと思う。シングルになった際も、市役所ではとても丁寧に教えてもらった。ママ友からの口コミ情報も役立った。今後は、働きながら子育てしていくために、豊中市のファミリー・サポート・サービスのような公的支援制度についても調べてどんどん活用していきたいと思っている。

育児休業中の今は、職場復帰に備えて、上司に近況報告をしながら職場の情報を得るようにしている。 職場では同じように育休を利用する人も増え、保育所に空きがない場合は育休を延長できる制度もある。復帰後も希望すれば3年間は時短勤務ができるので、安心感がある。人間関係も良好で、女性の多い職場なのでお互いの気持ちをわかり合えるし、産休や育休の取得経験者である先輩からのアドバイスも心強い。転勤もあり得るが、勤務地に関しては子育て中の社員には配慮してもらえる。この先、今の職場でメイクのスキルアップをしていきたい気持ちは強い。自分が産休に入っている間にも新たな研修制度も創設されたようだ。

ただ、これから子どもを育てていくうえで、現在の収入では不安を感じる。たとえ準社員になれたとしても、その先の正社員への道がない。時短勤務ではさらに収入も減ってしまう。これまでは収入が少なくても好きな職場で働きたいと考えていたが、子どもが生まれてから考え方が変わった。シングルマザーとして経済的に自立して生活していきたいという思いから、将来を考えたとき、BAからいったん離れて、収入が安定している看護師をめざすことも選択肢のひとつかもしれないと考え始めている。

地域社会の課題から夢を見つけた

この育休中に、小さな子どもを持つ母親の居場所が少ないことに気づいた。子連れではショッピングモールやレストランは過ごしにくい空間だ。特に若い母親同士が交流する機会がないことも気になる。最近は若いママたちも増えてきたが、行き場がなく引きこもっている母子も知っている。子連れの母親たちが集い、子どもを遊ばせながらゆっくり化粧品を選んだり、カフェや美容院も利用できるような居心地のよい「トータルビューティーサロン」を自分で経営する夢ができた。室内で安全に遊べて、大人も楽しめ情報交換できる空間があればいいと思う。これをビジネスチャンスと捉えて、そのために営業や起業についてもこれから少しずつ学んでいきたい。また、普段は美容業界の人との付き合いが多いけれど、できれば多様な業種の人とも交流したい。シングルマザー同士の情報交換もしたい。いろいろなネットワークを広げていくことが充実した人生につながると思う。

働き続けたい女性へのメッセージ

私自身は負けん気の強さと向上心だけで頑張っていると思っている。育児と仕事を両立している女性を見ると、いつも「カッコイイ~」と感じる。私は、子どもが生まれシングルになって、たくましくなった。自信もできた。常に「何でもできるんじゃないか!」という気持ちでいる。諦めてしまったらそれで終わり。夢やプランを持ちながら、元気に歩んでいきましょう!

(インタビュー 2012.10)