講座を修了された方の中からお二人に、講座を受けて思ったことやその後のことを伺いました。

ボランティアの枠を超えて起業に踏み出す

D.Aさん 年代:30代 家族:夫、子ども(3歳)受講者のイラスト

仕事歴:
初職の仕事は、結婚を機に退職。ベンチャーIT企業に再就職するも、妊娠をきっかけに退職。出産後、夫の転勤で関東から豊中に転居。ベビーラップアドバイザーの資格を取得し、アドバイザーとして活動を始める。着物の着付け資格も取得し、両方の資格を活かした女性の生き方を応援する事業での起業を模索中。

私は産後、何度も関節炎を患い、泣きながら我が子を抱っこしたという経験があります。そのため負担の軽い抱っこ紐を求めて、様々な紐を買い集めて検証しました。同時に、健全で快適な抱っこ姿勢や抱っこ紐そのものについて勉強を始め、ベビーラップアドバイザー資格を取得しました。最初は、私と同じように「抱っこ・おんぶが辛い」もしくは「もっと快適な方法を知りたい」と思っているママの手助けがしたい、という思いからボランティアとして活動を始めました。しかし、ボランティアの枠内では「抱っこ・おんぶの正しい知識の周知・拡散」と「自身の時間の捻出」がうまくいかないことに悩むようになりました。

そこで、起業することを視野に入れて学べる講座を探していた時に、たまたま広報とよなかの告知を見て、すてっぷの「女性の起業連続セミナー」に申込みました。

セミナーでは、沢山のことを学びました。例えばSNSそのものが周知・拡散においていかに重要かということをはじめ、FacebookやInstagram、アメブロ、ツイッターなどは同じSNSでも使用者の年齢層や発信内容の有効時間が違うということ、そして、InstagramとFacebook、アメブロ、ツイッターは連動できるということです。おかげで、SNSの重要性を再認識するとともに、ターゲット層により力を入れて発信できるようになりました。また、Instagramと連動させたFacebookやアメブロを、ほぼ平日毎日更新できるようになりました。

また、価格の考え方や設定方法を学んだことで、講習内容をメニュー化し、料金をきちんと設定することができました。料金設定ができたことで「自身の時間」を効率的に作れるようになり、料金に見合うサービスを提供しようと、これまで以上にスキルアップに力を入れるようにもなりました。

今後は、2つの事業に取り組みたいと思っています。

1つは、困っている・悩んでいる・辛い思いをしているママを笑顔にするための活動です。まずは、ベビーラップアドバイザー兼抱っことおんぶのコンサルタントとして、「母子ともに健全で快適な抱っこ・おんぶ」の普及活動に力を入れたいです。ママたちとの出会いを1度きりの講習で終わってしまうのではなく、ご縁として継続的につながり、共に楽しんだり、助け合えたりするような方法も模索しています。

もう1つは、家族を優先しがちなママが自分自身を取り戻すための活動です。子どもが大きくなって抱っこ・おんぶを必要としなくなった後も、美しい布を纏う楽しみや心地よさを、自分のための時間として楽しんでもらいたいと思っています。そのため、着物の着付け教室も開講予定です。着物の良さは、自分のために少しの時間や手間をかけることで、自分自身と向き合う手助けになることだと思っています。日本の美しい文化のひとつでもある着物を、日本に住んでいる外国人のママにも広めていけたらいいな、と思っています。

今後はこの2つを軸に、「自分もみんなも笑顔になる」をコンセプトに活動していきたいです。

「お母さん」を休んでほしくて起業しました

受講者のイラストH.Mさん 年代:40代 家族:夫、子ども3人(9歳、7歳、5歳)

仕事歴:
保育士の資格を活かして、児童養護施設で12年勤務。結婚を機に退職。その後は、託児のバイトを単発で行いながら専業主婦を10年続け、子育てママの情報誌サークル活動にも参加。

元々、Facebookでつながっている人の中に起業女性たちがいました。その人たちが「他市のセミナーを受講して起業を始めた」という経験をFacebookで発信しているのを見ていて、起業に興味を持ちました。自分もそのようなセミナーを受講すれば、何か始められると思ったからです。

市民活動を通じて知り合った女性が、すてっぷの「女性の起業連続セミナー」の第1期修了生で、「豊中でもセミナーが開催されている」と知って受講を決めました。一番下の子どもが幼稚園に入って、自分の時間が持てるタイミングと合ったことも大きかったです。

短時間託児で起業したいと考えています。子育て関係の仕事をしていた時に若いお母さんたちと接した経験と自分自身の子育て経験から、子育てに疲れ切っているお母さんにはフォローが必要で、何よりも子どもと離れて自分の時間を持つことが重要だと感じたからです。

子どもが好きで、自分の子育てにも時間を割きたいという思いがあって、自分の限られた自由な時間を使って何ができるかを考えて出した答えが、短時間保育でした。

ただ、場所を借りられるほどしっかりした事業にするのは難しいと思ったので、自宅での託児から始めることにしました。

短時間託児を始める決心をして、すてっぷの起業セミナーを受講しました。受講と並行して、事業をオープンする準備も進めました。

起業セミナーの中で、講師として来られた中小企業診断士の方の価格設定の話や税理士の方のお金の流れの話など、オープンに向けて具体的に準備を進めるのに役立ちました。

短時間託児を事業として行っている人が他にも多くいて、仲間になれたことで刺激を受けました。

Facebookで短時間託児の情報を発信したことで仕事の依頼を受けたり、近所のネイルサロンから施術中の託児を依頼されたりして、自分から情報発信することでいろんな反響があることを実感しました。先日は、インターネットラジオ(ゆめのたね放送局)からの取材を受けました。

オープンから1ヵ月が過ぎましたが、まだ個人での利用申込はありません。

お客さんが来ないので、正直、気持ちが凹んでいます。周知に時間がかかるというのは、頭ではわかっているのですが…。

今の課題は、自宅を託児の場にしたことで、ターゲット層は近所なのに、近所の人への事業アピールに抵抗を感じ、積極的に周知できていないことです。

子どもを預かること以外に、お母さんが子育てのしんどさを話せる場をつくることも事業の1つに位置付けています。なので、お母さんたちが集まる場の「親子カフェ」をこの1ヵ月で2回開催しました。参加人数は、1回目が6人、2回目が4人でした。配布したチラシを見た、LINEグループから申込まれた人たちでした。第1子を産んだお母さんが4人目を産んだお母さんと出会って、子育てを難しく考えなくていいことに気づいて帰られたのが印象的でした。

今後は、事業が軌道にのれば、どこかに場所を借りて託児をしたいと考えています。例えば、日本家屋で縁側や庭のある空き家を安く借りられたら、うれしいです。

宣伝の効果的な方法がわからないのが、悩みです。近くの公園に行ってチラシをまくのは、勇気がいります。家の前に看板を置いてはいますが、短時間託児をしていることがちゃんと伝わっていかは、わかりません。

子どもの年齢を1才から未就学児で設定していますが、将来的には天候などで急に学校から返された子どもを預かるなど、幅を広げたいと考えています。

20代の若いお母さんには割引をするなど、利用者の状況に合わせて利用しやすい価格設定や利用コースなどもつくりたいです。

特に、外に出てこない若いお母さんに利用してもらいたいのですが、外に出ない人とどうしたらつながれるのか。口コミが一番だと思うのですが、LINEでの情報発信を続けてみます。

子育てママの情報誌サークル活動で知り合った人たちにも、「しんどい時には休みに来て!」というメッセージを伝えていきたいです。