書籍名 | どうせカラダが目当てでしょ |
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著者 | 王谷 晶 |
出版情報 | 河出書房新社 2019年 |
請求記号 | 914/オ |
「髪」「腹」「足」など女性のカラダのパーツがコラムのテーマになっています。
その切り口は、女性が世間からいわれがちなこと、求められがちなことを跳ね返してくれる力強さがあり、胸がすくような思いになります。
例えば「肌」なら「肌を出せ」「肌を出すな」というねじれた外野の声への返し。
仕事でのハイヒールの強制、セクハラや性的同意など、いま話題になっている問題にも触れられています。
絶妙な言い回しに笑って、「そうそう!腹立つよね!」と共感して、他人から自分の体をジャッジされるのは腹を立てていいことなのだと気づかされます。
カラダのどのパーツにコンプレックスがあるかは人それぞれですが、コンプレックスの原因には世間から受けてきたルッキズム(外見で人を判断する考え)やハラスメントが潜んでいるかもしれません。
女のカラダを持つことでしんどい思いをしている女性に、この本を読んで笑って元気になって、外野からのアレコレを跳ね返す力につなげてほしいです。
F.K