メディア・リテラシー講座「CMと多様な性」
2017年2月19日(日)10:00~12:00
2017年2月19日(日)10:00~12:00
2月19日(日)10:00~12:00、メディア・リテラシー講座「CMと多様な性」を実施しました。
テレビコマーシャル(CM)の一般的な長さは15秒から30秒。
短い時間に多くの情報が含まれていて、私たちの考え方や暮らしに影響を与えています。
この講座ではCM2本を取り上げてじっくりと考えました。
まず簡単にメディア・リテラシーについて説明を受けてから、1本目の消臭スプレーのCMを分析しました。
CMは短時間にわかりやすく情報を伝えるためにステレオタイプが多用されています。
ステレオタイプとはものの見方や考え方を型にはめる固定観念のことです。
例えば、黒くてトゲトゲしたキャラクターを使って雑菌を表現したり、エプロンをつけた女性で「主婦」を表現したり、ひとつのCMの中にたくさん含まれています。
そんなステレオタイプにも注目しつつ、分析結果を話し合いました。
「登場人物の服が白系で清潔感が出ている」
「父親がスプレーを持ってきたのに母親が使っている」
「商品がある時とない時で登場人物の表情が違う」
など、繰り返し見なければ気づかないことが多くありました。
2本目はインターネット企業のCMです。
登場人物ごとに区切って分析を進めて、グループごとに発表しました。
「あえてステレオタイプから外そうと意図して作ったのではないか」
「男性は仕事中の人が多いのに女性は仕事をしている感じがしない」
「これまで見た目で女性と男性に分けて分析してきたが、それも思い込みだったのでは…」
など着目点によって様々な意見が出てきました。
最後にAd Councilの映像「Love Has No Labels Diversity & Inclusion」を紹介して講座は終了しました。
F.K