男尊女子


書籍名男尊女子
著者酒井 順子
出版
情報
集英社 2017年
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記号
914/サ

あなたにパートナーがいるとします。
パートナーのことを何と呼びますか。
『夫派』『主人派』それとも…

ベストセラ―となった『負け犬の遠吠え』から十数年。

パートナーのことを何と呼ぶのか。
そんな日常の中にも「男尊女子」という潜在意識が影響している可能性があります。

※「男尊女子」とは、男を立てることに生きがいを感じる女性のことを指しており「男尊女卑」をもじった造語です(著者が発案)。
例)「共稼ぎで明らかに夫より稼ぎが多い女性が夫を『主人』と呼んで立ててみる」
「会社のエレベーターでエレベーターガール役を買って出る」
「飲み会であえて“何も知らないフリをする」(◯◯さんすごーい!など)

私は以前、友人と話す時に夫のことを『ウチのダンナが~』と言っていました。
その頃はみんなでそう言い合っていたし何の違和感も感じていませんでした。
でも、辞書には『旦那:主人を敬った言い方・生活の面倒を見てくれる人』とあります。

私は今パートナーのことを、『夫』と呼んでいます。
周りの友人は今でもほとんど『ウチのダンナが~派』ですが…。
『旦那』から『夫』へ…この小さな変化が、自分の中の意識や見方に自信が持てるようになりました。

最後のページに『自分がそうだからといって他者もそうあるべき、とは考えないでほしい』という著者の意見にもしみじみ同感!
『ダンナ』と呼びたい人は呼んでいいってことですよね。

男女はもはや『~べき』で縛ることができない世の中なのだと著者は述べています。
『みんな違って、みんないい』の今、それぞれが自分の意志で自由な生き方を選択しお互いに心地よく暮らしていきたいとあらためて感じる一冊です。

M.Y