書籍名 | LGBTQを知っていますか?″みんなと違う″は″ヘン″じゃない |
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監修 | 日高庸晴 |
出版 情報 | 少年写真新聞社 2015年 |
請求 記号 | 367.9/ヒ |
このような認識が世の中にあったのかと驚く人はきっと多いでしょう。私もその一人です。
本のタイトルでもある『LGBTQ』 とは?
L=レズビアン(女性同性愛者)
G=ゲイ(男性同性愛者)
B=バイセクシュアル(両性愛者)
T=トランスジェンダー(生まれた時の性と心の性が一致せず違和感を持つ人)
Q=クエスチョニング(自分の性のあり方 を探している状態にある人)
以上の5つの言葉の頭文字をとって略したもので、Qを省いてLGBTと表すこともあります。 -本文-
文字通りですが、だからと言って茶化さないでください。人知れず苦しんでいる人がいるから。
特に思春期は、心身ともに不安や戸惑いも強く、相談することにもためらいをもつ時期。ましてや自身の性に違和感を持っているとしたら…?
そんな悩みを持っているあなた、『LGBTQ』という言葉を初めて聞くあなた、一度、読んでみてください。
この本は、Q&Aと当事者の気持ちや体験を元にした対談形式です。丁寧なアドバイスや対応と、考えうる多くの問題やその対処法が解説されています。
例えば、学校生活や社会生活の中で自分をどう守るか、先生や友人、同僚との関わり、自分自身を見失わないこと、また、大学選びや仕事選びに向けてどうすればいいかなど、将来の指針なるヒントが見出せるかもしれません。きっと、新たな発見と、今のままでいいんだという気持ちのゆとりを持てると思います。
また、教師に向けられた章もあり、学校内での現状、対応などが解説されているほか、統計データなど数値的な資料も多く、地域で行っている例も紹介されています。教師以外にも、医師など様々な立場の人からの質問と回答もあり、幅の広い良識が望める本だと思います。
M・H