書籍名 | 北欧に学ぶ小さなフェミニストの本 |
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著者 | サッサ・ブーレグレーン |
出版 情報 | 岩崎書店 2018年 |
請求 記号 | 367/ブ 児 |
「フェミニストですか?」と問われたら、あなたはどう答えますか。
ブーレグレーンさんは、「女の子と男の子の間に不平等があることに気づき、それに対し何かしようとする人」をフェミニストだと説明します。
子どもにも分かるような平易な言葉で、男女の不平等の例とそれに対してできることをしてきた人たちの例をいくつも挙げています。
その中には、ノルウェーのベリット・オースさんが気づいた「他人を支配する5つの手口」も紹介されています。
何かを決める時に意見を聞いてもらえなかった経験のある人なら、5つの手口のどれかに当てはまる状況だったと気づかされるのではないでしょうか。
手口が分かれば、対抗策を考えることができます。
対抗策を実行して状況を改善できれば、それはその人にとって大きな経験となり、また同じような状況があっても対応できるという自信にもなります。
5つの手口にについて大人向けに書かれた本はありますが、子ども向けに書かれた本はほとんどありません。
振り仮名もふってあるので、小学校低学年でも読めると思います。
不平等に気づき行動すれば誰もがフェミニストなのだ、というメッセージをブーレグレーンさんは読者に送っています。
フェミニストは、かっこよくて知恵もユーモアもあり、困難に遭ってもあきらめない人たちだと、私は改めて思いました。
「あなたはフェミニストですか?」と問われたら、私は「そうなりたい」と答えたいです。
O・Y