書籍名 | #KuToo―靴から考える本気のフェミニズム |
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著者 | 石川 優実 |
出版情報 | 現代書館 2019年 |
請求記号 | 367.2/イ |
#KuTooに対して賛同する声が集まる一方で、「男も革靴で大変なんだ」「女尊男卑だ」といった批判やグラビア活動に対する誹謗中傷など、多くのバッシングがTwitter上で石川さんへ寄せられました。
#KuTooに限らず、社会に対して声を上げる女性へのバッシングは頻繁に起こっています。
職場でのパンプス・ヒールの強制は安全や健康上の問題だけではなく、女性が受けている性差別でもあります。
石川さんはフェミニストであることを面倒がられても、性差別に対して「もう黙らない」と決意しました。
この本には、バッシングに対する石川さんの闘いもまとめられています。
#KuTooはSNSを中心に大きな反響を生みました。
石川さんが始めた署名キャンペーンでは1万8千人分もの署名が集まり、要望書とともに厚生労働省へ提出されました。
個人的にヒールを楽しむ女性やヒールを履く必要のない男性も賛同しています。
「職場でのパンプス・ヒールの強制」が会社と個人との問題ではなく、社会の問題として捉えられた結果ではないでしょうか。
副題に「靴から考える本気のフェミニズム」とあるように、#KuTooが多くの人にとって社会にある固定的な性別役割分業意識への気づきにつながるのではないかと期待しています。
F.K