タイトル | パッドマン 5億人の女性を救った男 |
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監督・脚本 | R.バールキ |
出版情報 | ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2019年 |
請求記号 | 映画/212 |
クレジット表記 | (c) 2018 CAPE OF GOOD FILMS LLP. All Rights Reserved. |
なんという斬新な映画だろうと思いました。
毎月生理のある女性の私でも生理がテーマであるということに驚いたからです。
これは2001年のインドの実話を元にした映画です。
インドでは宗教的に生理期間中とされる5日間は部屋に入れず、食事も睡眠も家族と別とされることがあります。
その期間、穢れているとされているからです。
また生理用品として汚い布を使っていて、月に何人かは婦人科の病気で病院に来ることがあるそうです。
様々な技術が発達し、社会も生活も便利になっている時代に、女性の生理についてはなぜこんなに遅れているのでしょうか。
それは人々の生理に対する意識に原因がありました。
結婚してから妻の生理の実情を知った主人公の男性ラクシュミは、清潔な生理用品を買ってあげようと薬局へ行き、生理用品の値段の高いことに驚きます。
そこで思い立ったラクシュミは妻に生理用品を手作りします。
しかしインドでは、生理は恥ずかしい、穢れ、不浄といった偏見があり、ラクシュミが生理用品を開発し始めると、特に女性はラクシュミがまるで犯罪者であるかのように反発しました。
それでも離婚の危機が訪れようと、村から追い出されようと、ラクシュミは諦めませんでした。
それは妻への愛が本物だからでした。
日本でもまだまだ生理に対して恥ずかしいと思う人がたくさんいます。
ラクシュミは男性で、生理というものは全く知りません。でも愛する妻のために行動を起こしました。
生理のことを恥ずかしいと思わない、無理に隠す必要がない社会になっていくよう、人々の生理に対する意識を変える行動が必要だと思いました。
K.R